CHAIRPERSON 理事長紹介
医療法人笑顔会
ゆう美容クリニック
理事長 坂口海雲
【経歴】
- 平成21年
- 大阪市立大学医学部 卒業
- 平成23年
- 大阪市立大学循環器内科 入局
- 平成23年
- ベルランド総合病院
- 平成24年
- 川崎病院 臨床助教
- 平成25年
- 大阪市立大学病院
- 平成28年
- 福島吉野スマイル内科・循環器内科 開院
- 令和2年
- Dr.AGAクリニック 総院長就任
- 令和4年
- ゆう美容クリニック 理事長就任
開院にあたっての想い
わたしは元々、心臓専門の内科医です。大病院の出世コースから外れて、今の仕事をしているのは、7年前Kさんという患者さんに出会ったのがきっかけでした。
Kさんは、重症大動脈弁狭窄症という心臓の病気を患った78歳の男性でした。とても予後の悪い(残された寿命が短い)病気です。Kさんは肺に疾患を抱えていたので、手術自体も危険でした。それに、わたしはこれまで手術は成功しても、そのあと寝たきりになったり、認知症になる患者さんをたくさん見てきました。なので、Kさんへは正直に病気のことを伝えることにしたのです。
「この病気は手術しないと治りません。手術はかなり危険で10%ぐらい死ぬ確率があります。もし成功しても、寝たきりになったり認知症になるかもしれません。ただ、手術しないとあと1年は生きられません。」
Kさんは、ゆっくり目をつぶってしばらく考えてこう答えてくれました。
「ぼけたり、寝たきりには絶対なりたくありません。もう十分生きたので、死んだりすることは怖くないんです。ただ…」
「ただ?」
「もう一度、桜の花の下でお酒を飲みたい」
冬の寒い時期でした。その日から、わたしとKさんの戦いが始まりました。心臓にはものすごい爆弾を抱えているので、症状を見ながら、綱渡りのような薬物調整の連続です。それでもなかなか一筋縄ではいきません。お薬だけではなく、大病院ならではの他の問題もいろいろありました。
今でも、循環器内科部長の顔が目に浮かびます。彼はわたしに顔を合わすたびにこう言いました。
「あの患者さんは、手術しないと治すことができないぐらいお前も知っているだろう。どれだけ薬物を調整したって無駄なんだ。それとも、そんなこともわからないぐらいお前は馬鹿なのか?」
心臓血管外科部長はこうです。
「おい、あの患者はいつ切らせてくれるんだ?」
どれだけ言ってもみんなわかってくれません。最後は、わたしもあまりに腹が立ったので、
「Kさんは、お花見をしたいんですよ。手術をしないと治らないことぐらいわかっています。わたしの医師免許をかけて治療をしますので、口出しをしないでください」
本当に生意気な、若手内科医でした。
そんなこんなで、いろいろありましたがとうとうお花見の日を迎えることが出来たのです。
「先生ありがとう。これで本当にいつ死んでもいいよ。」
お孫さんと桜の木の下でワンカップをもって笑っている写真。あの笑顔は忘れることができません。
「いやいや、来年の花見まで頑張りましょうよ。」
そんな風に言っていたのですが、病気は無情です。梅雨のじめじめした季節に、おなかの調子を壊したことから、一気に心臓の病状が悪化して亡くなってしまいました。
この時気付いたのです。Kさんの病気は根治出来なかったけど、Kさんを笑顔にすることはできた。これが本当にわたしがやりたいことだったのだと。患者さんを手術の実験台としか考えてないような医者はクソくらえ。患者さんが望む医療を提供し、真の意味で笑顔になってもらうこと。これこそが、わたしがやりたいことだったと気付いたのです。
美容クリニックも同じです。患者さんは安心安全を求めているのです。お金もうけの道具ではありません。Kさんも天国からきっと応援してくれていると思います。
理事長 坂口 海雲
DOCTOR 院長紹介
医療法人笑顔会
ゆう美容クリニック
院長 廣川 瑛
【経歴】
- 平成27年
- 近畿大学医学部 卒業
- 平成27年
- 医誠会病院初期研修医
- 平成28年
- 大阪市立大学付属病院初期研修医
- 平成29年
- 大阪市立大学付属病院・多根総合病院形成外科
- 平成30年
- 大手美容クリニック
- 令和4年
- ゆう美容クリニック 入職