【完全ガイド】ワキガ診断のセルフチェック方法・治療まで徹底解説!
「最近、自身の脇のにおいが気になる 」「もしかしたらワキガかも?」・・・。
そんな不安を感じたことはありませんか?
例えば、朝の満員電車で隣の人が鼻をすするしぐさを見たとき、自分のにおいが原因ではないかと心配になったかたもいるでしょう。
あなたと同じように「自分がワキガなのか客観的に知りたい」「治療や対策を考えたい」というかたに向けて、分かりやすく、そして具体的に情報をまとめました。

ワキガとは?その原因と仕組み
まず、ワキガとは「腋臭症(えきしゅうしょう)」と呼ばれ、脇から独特のにおいがする体質のことを指します。
このにおいは、ただの汗のにおいとは違いアポクリン腺と呼ばれる汗腺から分泌されており、この汗に含まれる成分が皮膚の細菌に分解されることで発生します。
アポクリン汗腺から出る汗には、たんぱく質や脂質、アンモニアなどが含まれていて、これが細菌によって分解されると玉ねぎやスパイスのような独特の匂いが生じます。
さらに、脂分を多く含むためここから分泌される汗は透明ではなく乳白色であるため、シャツの脇部分が黄ばんだりすることもあります。
また、ワキガは遺伝との関係が深いことがわかっています。
両親のどちらかがワキガの場合、約半分の確率で子どももワキガ体質になると言われており、両親ともワキガの場合はその確率は80%以上とも言われています。
そのため自身では気付かなかったが、家族の体質を思い返すと自身もワキガの可能性があることに気づくかたが多いようです。

セルフチェックで出来る!自身でワキガを診断する方法
「病院に行く前に、まずは自分で確かめたい 」という方の為に、自宅で簡単にできるワキガのセルフチェック方法をいくつかご紹介します。

➀ティッシュチェック
運動後やお風呂上がりなど、脇が汗ばんでいるときにティッシュで汗をそっとぬぐってみましょう。
そのティッシュを30分程度置いて、鼻を近づけてにおいを確認します。
ツンとした刺激臭や鉛筆の芯のようなにおい、スパイスのようなにおいがする場合はワキガの可能性があります。
この方法は、他人に頼らず自分の鼻で確認できるので気軽ではないでしょうか。
➁シャツの黄ばみチェック
普段着ている白いシャツやブラウスの脇の部分を見てみましょう。
ワキガのかたの汗には脂質やたんぱく質が多く含まれており、その成分が酸化するとシャツが黄ばんでしまいます。
特に、夏場やたくさん汗をかく日が続いた後は、注意して見てみましょう。
➂耳垢の状態チェック
自身の耳垢が湿っているか乾いているか確認してみましょう。
耳垢が湿っているかたは、アポクリン汗腺が発達していることが多くワキガ体質の可能性が高いとされています。
ただし、耳垢の状態だけでワキガと断定することはできませんので、あくまで参考のひとつとして考えてください。
➃家族へ相談する
自身のにおいは慣れてしまって気づきにくいものなので、他人のかたが敏感に感じ取れることがあります。
特に両親や兄弟は遺伝的な要素も共有しているため、思い切って相談してみるのもよいでしょう。
⑤ワキガと多汗症の違いを確認する
「汗が多いだけ?それともワキガ?」と悩んでいるかたも多くいらっしゃいます。
多汗症は汗の量が多いことが特徴ですが、必ずしも強いにおいが伴うわけではありません。
一方、ワキガは「汗の量+匂い」がセットで現れることが多い特徴を持ちます。
暑い時や運動時よりも、緊張時などじわじわかいた汗の方がにおいが強く感じるかたも多いため汗の量とにおいの強さを同時にチェックしてみましょう。

ワキガかもしれないと感じた時の次のステップ
セルフチェックで「ワキガかも」と思ったら、対策を考えましょう。
まずは日常でできることから始めることがおすすめです。
制汗剤を使って汗の量を抑えたり、デオドラントシートで汗をこまめに拭き取ることも効果的です。
皮膚科でも対策薬を処方が可能なので、一度受診してみてもよいでしょう。
洋服も、脇部分に汗取りパッドがついているものや通気性の良い素材を選ぶこともおすすめです。
それでも生活習慣の見直しだけでは不安が残る場合、医療機関での治療を検討してみてください。
例えば、ボトックス注射は汗を出す神経の働きを一時的に抑えるもので、ダウンタイムがほとんどなく普段お忙しいかたにも手軽に受けていただけます。
4ヵ月~6ヵ月程の持続期間ですが、スポーツをしているお子様や体を動かすお仕事をしているかたには受けていただきやすい治療です。
ミラドライは汗腺自体をマイクロ波で破壊する治療法で、長期的な効果が期待できますが破壊できなかった汗腺も存在するため軽減のレーザー治療です。
しかし、効果実感されるかたは非常に多く、手術に比べるとダウンタイムが少ないことから今では受けられるかたが増えてきています。
保険適応の剪除法手術も選択肢のひとつですが、2週間程は脇部分を圧迫固定するなど日常生活に支障が出るため長期休暇がある方は検討してみてもよいでしょう。
それぞれの効果やダウンタイム等の違いがある為、まずカウンセリングのみで相談してみる事が安心です。
ワキガの治療についてと診断や治療で知っておきたいポイント
ワキガは、年齢・性別を問わず誰もが悩む可能性があります。
ここでは、治療を考えるときに男女共通で知っておくと役立つポイントを解説します。
正しい知識を持つことで、不安を減らし、自分に合った選択ができるようになります。

➀匂いの強さには個人差があることを理解する
ワキガの匂いの強さや出やすいタイミングは、男女問わずホルモンバランスや体調、食生活、ストレスの影響を受けます。
たとえば、疲れているときやストレスがたまっているとき、匂いが強く感じられることがあります。
これは誰にでも起こりうることなので、必要以上に自分を責める必要はありません。
➁ライフスタイルに合わせて治療法を選択する
治療を受ける際には、仕事や学校、家庭の予定に合わせて無理のないスケジュールを立てましょう。
安静にできない場合ミラドライや手術などは難しい場合がある為、ボトックスなどを検討してみるのもよいでしょう。
➂パートナーや家族の協力を得ることもt大切
匂いは自分では気づきにくいものです。信頼できる家族やパートナーに相談してみるのも良い方法です。

まとめ
「もしかしてワキガかも 」と感じたら、まずはセルフチェックをしてみてください。
不安なときは専門家に相談することが、自分を守る第一歩です。
あなたが今まで感じていたストレスを軽減するために、ぜひこの記事の内容を活用してください。